必ず契約が取れるようになる魔法のボールペンの話

ある企業を経営している方に話を聞いたことがあります。
「おれは、使えば必ず契約が取れるボールペンを売っていた」と。

なんと1本1万円です。

その売り方と、契約をとれる仕組みが斬新すぎたので、ここでお知らせします。

この経営者は訝しい方でしたが、ビジネスのヒントになる情報が入っています。

 

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魔法のボールペンの詳細

まずは、その魔法のボールペンについて、私は実際に見せてもらいました。

使えば必ず契約が取れるボールペン

金属製の少し重厚そうなボールペンです。

 

そのボールペンを使うと必ず契約が取れると言います。

営業の仕事をしている方など、喉から手が出るほど欲しいでしょう。

でも、考えてみてください。

そんなボールペンはお店には当然売っていません。

会社に行商の人が来て「これは魔法のボールペンだよ」と言っても、まず買わないでしょう。

 

この社長は、このボールペンを1000本近く売っています。

しかも、全て手売りです。

 

どこでそういった人に会い、どのようなトークで、そんなボールペンを売ったのか!?

不思議とクレームは1件もなかった、と。

 

魔法のボールペンの原価

さて、気になる魔法のボールペンの原価ですが、驚くことに500円くらいとのこと。

もう30年も前の話のようなので、現在で考えたら100円商品と同等品だと言えます。

原価率5%ってすごくないですか?

 

ちなみに、仕入れ元は、地元の文房具屋らしいです。

少し寂れたところで100本単位で買うのだそうです。

そしたら、1本500円のボールペンを450円とか、430円とか、さらに安く手に入れられるのだと言います。

 

魔法のボールペンのセールストーク

平日の昼間、それもランチタイムを外したら14時から17時ごろ公園をうろうろするのだそうです。

そしたら、ベンチにスーツ姿の人がいたらラッキーです。

魔法のボールペンの集客

 

「儲かってますか!?」

平日の公園でベンチに座っている営業マンが儲かっているわけがありません。

社長は腕に金のロレックスをはめています。

もちろん、偽物です。

でも、それでよかったそうです。

 

「私はこれですごく儲かっているんだ」と言ってボールペンを見せます。

 

あまり興味を持っていない営業マンも、その社長のトークに段々引き込まれていきます。

 

「このボールペンは、使うだけで契約が取れるボールペンです。」

「あなたが信じていないように、私も信じていなかったんです。」

「しかも、結構高額でした。」

「でも、騙されたと思って買ったら、これがすごい!」

「契約が取れまくったんです。」

「すぐにボールペン代なんてペイできた。」

 

興味を持った人にだけ、ボールペンの金額を知らせます。

「あなたになら1万円で譲るよ。」

「高いと感じるかもしれないけれど、あなたの取る契約を考えたら1件いくらの儲けになる?」

 

これが「落とし文句」です。

 

大体10人に1人。

10%くらいの成約率だったと言います。

 

魔法のボールペンの秘密

さて、魔法のボールペンを売ったら、まずは、お金を受け取ります。

次に、ボールペンを渡して、「使い方を教えるよ」と。

 

「使い方?」

 

「あなたがお客さんに契約書を出すときに、このボールペンを出すんだよ。」と。

目を見ながら伝えるそうです。

自信をもって。

 

よく考えてみてください。

 

契約書を出すときって、もう、契約が決まっているときです。

ほとんど決まっていると言ってもいいでしょう。

その時に、ボールペンを出したら、お客さんは当然そのボールペンを使うでしょう。

使うと必ず契約が取れるボールペン・・・

 

禅問答か、とんちなのか、・・・

そんなカラクリです。

 

訝しい詐欺話と思うのか、ここに経営者としてのヒントを拾うかであなたの才覚が見極められます。

この話には、いくつかポイントがあるのです。

 

魔法のボールペンが売れる理由

仕入れ

定価で買っても原価率5%と非常に低コストです。

見た目はかっこよく、少し重たい感じの金属製のボールペンです。

「安くていいものを仕入れる」は商売の基本です。

 

しかも、この社長大量購入でさらに原価を下げています。

 

集客

この社長、働くのが嫌だと言っていましたが、会社に勤めるのが嫌いと言うか、苦手なのだと思います。

平日の昼間もぶらぶらしていたと言います。

 

ただし、スーツ姿で。

 

平日の公園で、スーツ姿でベンチに座っているサラリーマン。

売れない営業マンが、平日の昼間にどこにいるか感覚的に知っていたのでしょう。

 

需要のあるところ、人を見つけて、そこでセールスをかけると言うのはビジネスの基本です。

 

視点ずらし

トークの時のテクニックと言えます。

「ボールペン買いませんか?」と言っても誰も買いません。

 

「使えば必ず契約が取れるボールペン」

 

実にキャッチーな名称です。

いわゆる「コピーライティング」です。

公園で知らない人に話しかけるわけですので、キャッチーな商品名が必要なわけです。

 

人はボールペンを見ているのではなく、そのボールペンを使って契約をとっている自分の姿を想像してお金を払います。

つまり、売っているのはボールペンではなく、「未来」を売っているのです。

 

「ジャパネットたかた」などでも、電子辞書を売っているわけではなく、「お孫さんと山に行ったときに、この電子辞書で鳥の鳴き声を再現させてみたら、お孫さん感動しますよね」と、孫と山に行っている自分の姿を想像して、その電子辞書を買うのです。

ここでも買っているのは「未来」です。

 

他にも「同調」や

ある企業を経営している方に話を聞いたことがあります。

「おれは、使えば必ず契約が取れるボールペンを売っていた」と。

なんと1本1万円です。

その売り方と、契約をとれる仕組みが斬新すぎたので、ここでお知らせします。

この経営者は訝しい方でしたが、ビジネスのヒントになる情報が入っています。

 

そして、忘れてはいけないのが、「努力」です。

成約率10%と飛び込み(?)営業ではありえないくらいの高確率で販売しているわけですが、1000人に売っています。(本人談)

 

つまり、1万人以上にセールスしています。

残念ながら期間は聞きませんでしたが、1年でだとしたら、毎日27人の人にセールスかけています。

2年だとしても14人。

売上は1000万円です。

 

売れるヒントは見つかりましたか?

気になったら、もう一度最初から文章を読み返してみてください。

きっとヒントになることが隠れています。

 

ちなみに、私はこの社長の新規オープンのお店でこの話を伺ったのですが、1本3万円のシャンパンを開けさせられましたので、この話は原価3万円のお話となります・・・

 

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