参入障壁と言う会社経営上の障害

新しいビジネスに参入する際、「参入障壁」と言う物があります。

「そのビジネスに参入させないための圧力」と考えていいです。

しかも、3段階もあるということをご存知でしょうか?

会社を経営している以上は必ず何らかの業界で収益を上げます。

これをぜひ知っておいて下さい。

 

サムライコンサル塾

 

参入許容

「参入許容」とは、新しい業界に入ろうと思ったとき、入ること自体は障害がなく、簡単に入れる業界のことです。

例えば、少し前のハイブリッド業界です。

自動車のハイブリッド熱が熱い時は色々な企業があらゆる形で参入を試みます。

 

そして、自社が参入しても後から後から後発企業も参入してきます。

このとき、この業界で自社の立ち位置をハッキリさせるためにはよほどの技術力か、それと同様の優位性が必要です。

入口は広く、入ることも簡単だけれど、その中で自社の存在をハッキリさせることが非常に難しい場合、これはこれで「障害」と言えます。

自動車業界

 

参入障壁

次には入りやすいのは「参入障壁」です。

これは入れるのは入れるのですが、そこで利益を上げるのが難しい場合です。

その点では上の、「参入許容」と似ていますが、単価の問題です。

 

例えば、液晶テレビ業界。

パナソニックの事業部解体やシャープが台湾企業に買われてしまったことを考えるとお分かりだと思いますが、はっきり言って既に液晶業界はピークを超えてしまっていて、衰退期に来ています。

立体になるとか、臭いが付くとか新しいことが無いとピークコントロールも難しいです。

液晶テレビ

 

そこに今から参入しようとした場合、多くの場合儲かりません。

儲からない割に設備投資も半端ではありません。

工場から立てるとしたら何千億円必要か・・・

そして、それらの元を取って、さらに利益を出し始めるまでに何年かかるか・・・

いや、何十年かもしれませんし、当然そんなに長い期間が経過したら新しい技術により今の液晶は陳腐化してしまうでしょう。

 

既にある工場や人を割安で買うなど何か特別なことがない限り、今から参入してこの業界で利益を上げることが難しい業界、これを参入障壁と呼びます。

 

参入阻止

「参入阻止」とは一番は入りにくい業界です。

例えば飛行機。

 

LCCなど後発企業が大量に参入しましたが、そうなると従来からの大手が料金を下げ、LCCの唯一の優位性「安い」の価値を下げます。

しかも、あまり表には出ませんが、飛行機の機体自体をLCCよりも先に発注して、LCC用の機体が無いとか、パイロットを押さえてしまって、LCCは機体はあってもパイロットがいない、なんてこともあるのです。

飛行機業界

 

簡単に言うと「嫌がらせ」です。

その他にも空港を押さえてしまったり、整備を押さえてしまったり、色々と「嫌がらせ」の手段はあるのです。

 

アメリカでの自動車業界もある意味「参入阻止」があります。

その点、トヨタは実にうまくやってのけています。

国レベルで嫌がらせをされないように、アメリカ国内でトヨタ車を生産して、雇用を創出させています。

また、同業他社にハイブリッドのノウハウを技術協力の名目で公開して、「貸し」を作っています。

これらによりアメリカとして「参入阻止」を軽やかにかわし、トヨタ車の生産を進めているのです。

 

一部のアメリカの政治家は「自分が大統領になったら日本の自動車に高い関税をかける」と言っていましたが、トヨタの場合多くをアメリカ国内で生産していますので、あまり痛くないのです。

 

 

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