会社経営者には行動力が必要だと思います。
考えなしに行動する人も困りますが、考えすぎて動けない人も困ります。
ちょうどいい兼ね合いってどのくらいか考察してみます。
考えなしで行動する人
世の中には考えなしに行動する方がおられます。
多くの場合自滅するので、会社経営者にはなれません。
ところが、たまたま当たりを引いて、一発当てると会社経営者になってしまうことがあります。
その後も同じように、考えなしに行動すると、多くの場合続きません。
宝くじを当てる人はいても、当て続ける人はいません。
しかも、会社です。
その人は良くても、その下につく社員の人はたまったもんじゃありません。
考えなしの行動力の人は会社経営者には向きません。
必ず身を滅ぼしますし、会社も滅ぼします。
周囲の人も幸せにならないと思います。
取引相手だけは喜ぶかもしれません、ちょっとよさそうな話をしたら乗っかってくれるわけですので。
他では誰もお金を出さない所にお金を出してくれるかもしれないからです。
考えすぎて動けない人
考えすぎて動けない人も困りものです。
ビジネスにおいて「確認」は重要です。
時には一つ一つ理解するために、確認、確認の作業もあるでしょう。
ところが、完全に把握していないと動けないと言う人は、失敗はしないのですが、成功もしないと思います。
経営者に向いている、向いていないの前に、経営者にはなれないタイプだと思います。
「石橋を叩いて渡る」と言うのはいいことです。
ところが、石橋を叩き続けても結局渡らない。
結果から見たら、何もしていないのと同じとなってしまいます。
また、人は不安があるとき考え続け、なにかうまくいかない要素を探し続けます。
結果的にうまくいかなかったら「ほら、うまくいかなかった」とうまくいかない要素を追い続けてしまっています。
成功を見ずに、失敗を追う人に成功はあり得ません。
ビジネスにおいては、多少のリスクは付き物です。
100%安心して失敗がないようなビジネスの話があったとしたら、100%詐欺だと言えます。
頭でっかちで動かない人は困りものですし、その人が動くときはろくなことにならないと言えます。
ちょうどいい兼ね合いとは
ちょうどいい兼ね合いは本当に難しいです。
考えなしで動くのはNG。
また、考えすぎて動かないのもNGです。
調査や検討をして8割以上は大丈夫だと思えるビジネスは成功すると言えます。
知らないことや不安要素は必ずあるものです。
残りの2割をどのようにして埋めるのか、考えて何とかなる算段ならばなんとかなるでしょう。
人によっては、6割くらい行けると思ったらGOをかける人がいるかもしれません。
残りの4割を何とか埋めるノウハウや、経験などがあるのかもしれません。
この感覚についてそれぞれが判断しているようだったら大丈夫かと思います。
そもそも8割とか、6割とか、その人の感覚です。
明確な線引きは不可能なので、ここら辺も込みで経験だと言えます。
どこにリスクがあるか、理解している経営者はその部分に目を光らせます。
業務自体を他人に任せた場合も、進捗を気にしたり、成果をチェックしたりします。
こういった感覚があれば大丈夫でしょうが、手放しに考えなしにGOをかける人はやっぱり怖いものです。
たとえるならば、ブレーキが壊れたレーシングカーです。
事故は必至。
逆に考えてばかりで動かない人は、ブレーキがかかりっぱなしのレーシングカー。
ちゃんと動くわけはないですし、前に進むとブレーキから煙が噴きます。
必要な場面では加速して、必要な場面でブレーキをかけれられる感覚のある経営者だけが継続して会社経営者でいられるのだと考えます。