会社経営で最も重要なのは、最終的に「人」になると思います。
もちろん、収益源やノウハウなども無関係とは言えません。
ただ、どんなに優れたノウハウがあってもそれを実行するのは人です。
会社ですので、必ずしも経営者が実行するとは限りません。
従業員にやってもらう以上、人と言う要素は重要です。
人を活かすのも殺すのも実はある1つのモノだけで可能なのです。
それは「言葉」です。
人をダメにする言葉
人をダメにする言葉は簡単に言うとネガティブな言葉です。
質問や相談があったときに、ちゃんと答えなかったり、意地悪をして回りくどい回答をしたり、ウソを教えたり・・・
質問するたびに、「なんでそんなことを聞くんだ」と怒ってみたり、質問したこと自体を馬鹿にしたり・・・
ひどいときには質問者の個人的な欠点や弱点をつついたり、たたいたり・・・
そんな場合は質問者はモチベーションがどんどん下がってしまいます。
質問者が従業員の場合、どんな立場の人であっても比較的早い段階で会社を去って行ってしまうでしょう・・・
その人が悪い訳ではなく、周囲の環境が悪いばかりにそんなことになってしまっています。
極端な例の様に見えますが、これは普通の会社でよくあることなのです。
では、逆にどのような状態ならば社員を活かすことになるでしょうか?
社員を活かす言葉
社員をダメにするのがネガティブな言葉だとしたら、社員を活かすのはポジティブな言葉です。
人は最初からなんでもそつなく行える人はいません。
慌てずに、その人に合ったスピードでスキルアップしていけばいいのです。
それを理解した人が教育をすれば、変に焦ることもないですし、変にせかすこともないでしょう。
まして、馬鹿にしたり、怒って見せたり・・・そんな必要がないでしょうから、まずするはずがありません。
質問に対しても、最初のうちは経験者から見たら稚拙な質問かもしれませんが、誠実に答えることでその社員は成長していきます。
出来たことを褒め、見守ることでその社員の成長は飛躍的に伸びます。
たまに行き過ぎて失敗もあるでしょうが、その時はきちんと嗜めたり、叱ったりすることは必要でしょう。
行き過ぎた失敗を思想かどうかは、先輩となる人間が日頃から見て判断しておく必要があります。
単純なマニュアル的に、こうしたらいいと言うものはなく、その社員を育てようと言う正しい誠意が社員を育てると言えます。
社員教育には向き、不向きがありますので、あたりが強い人は教育よりもプレーヤーとして活躍していただき、人当たりが柔らかいか、当たりやすい人を当てるといいでしょう。