不要なものは不要。
必要なものは必要。
話は簡単ですが、そうでもありません。
不要なものが必要な例があります。
あるホームセンターで聞いた話
あるホーム線センターでは、POSシステムを導入していて、何が何個売れるのかシステムで管理しています。
そのため、売れる商品をたくさん仕入れて、売れない商品は仕入れなければいいわけです。
ある商品が、月に何個売れるかもチェックできます。
すごくわかりやすいと言えます。
そんな中、「臼(うす)」がありました。
これは、本格的な臼で、年に1個売れるかどうかの商品です。
売れない商品なので、仕入れなければいいでしょう。
売れるまでは、在庫になるわけで、お金は商品としてお店に置かれ続けます。
場所も取るし、現金化できるのは、商品が売れた時だけです。
普通の商売ならば「仕入れない」が正解です。
ところが、このホームセンターは、この臼が売れてもまた仕入れていたのです。
私はその理由を聞きました。
年末年始に臼が置いてあると、お客さんは「正月商品が充実している」と感じると言います。
「臼までも置いているので、○○はおいているだろう」と思い出すと言います。
正月用品は、意外にもたくさんあります。
ポチ袋
しめ飾り
掃除道具、などなど
必要なものが全部そろっていれば、年末年始の忙しいときに行くのは少ないお店です。
そこで、このホームセンターを思い出してくれたらラッキーくらいの発想です。
臼は、商品として売られてもいますが、看板にもなっているのです。
しかも、かなりインパクトがある看板です。
この臼は無くてもお店として困りません。
でも、あることで売り上げが伸びるのだそうです。
不要と思えるものでも必要な例があると言えます。