【会社経営者必見】損益分岐点とは

損益分岐点について正しく知っておいた方が会社経営には役に立ちます。

「損と得を分ける点でしょ!?」くらいの認識ではなく、もう一歩進んだ内容をお知らせしたいと思います。

 

サムライコンサル塾

 

デビュー直後のミュージシャンはどれくらいCDを売ったらいいのか?

ドラマなどでも駆け出しのミュージシャンが売れる、売れない、の話はよくあります。

CDをどれくらい売ったらいいのか、と言う話がありますが、多くの場合「経営者目線」ではありません。

 

1枚3000円のCDを1000枚手売りしたら、300万円です。

「300万円!」

「安サラリーマンの年収くらいあるじゃん!」

「頑張った俺!」

 

・・・と思われるかもしれませんが、経営者から考えたら全然ダメダメです。

分かりやすいように、このミュージシャンについて考えてみたいと思います。

音楽と会社経営

経営者の計算

まずは、すべての商品には「開発費」がかかります。

CDを販売する場合、メディアとしてのCDの原価がかかります。

また、録音した音楽を焼き付ける人件費や機材代がかかります。

 

その音楽の録音に際して、楽器は本人たちの持ち込みだったとして、補助的な楽器があればレンタル代がかかります。

演奏は誰かに手伝ってもらったとしたら、その人件費、楽器代が必要です。

その他、スタジオ代、録音する技術者の費用も必要です。

 

CDの場合、ジャケットの撮影も必要で、カメラマンのコストなどもかかります。

 

色々考えると、録音するためのCDの原盤を作るだけで1500万円くらいかかっています。

これは「固定費」で、1枚しか売れなくても1億枚売れても1500万円かかります。

 

広告宣伝費も「固定費」と言えます。

売ると決めたら、広告費は何枚売れようが、売れまいが、一定額かかります。

 

CDが売れた時の原価と利益を見てみましょう。

モデルケースとして10万枚の場合を考えてみます。

 

マスターテープ製作費:1500万円

ジャケット製作費:150万円

CDプレス代等:2000万円(1枚200円)

広告宣伝費:4500万円

印税:2100万円

レコード販売店利益分:7500万円

 

このうち印税は売れれば売れれるほど額が上がる「変動費」です。

「レコード販売店利益」も売れれば売れるほど額が大きくなっていくので「変動費」です。

他は、1枚しかCDが売れなくても費用がかかる「固定費」です。

 

10万枚を想定してCDを制作した場合、約1億8000万円かかります。

CDは1枚3000円なので、10万枚売れると3億円の売り上げとなります。

しかし、原価が1億8000万円あるので、利益は1億2000万円ほどです。

 

CDビジネスって儲かりますね!

CDと会社経営

ここで落とし穴

10万枚も売れるCDは最近では少なくなってきました。

半分の5万枚しか売れなくてもいいだろう、と考える人がいます。

5万枚でも、1枚3000円は変わらないので、1億5000万円の売り上げになります。

 

一方で原価は、印税やレコード店の利益分以外は固定費なので変わりません。

原価は変動費分4800万円ほど安くなりますが、他は変わらないのです。

原価1億3200万円です。

売上が1億5000万円なので、利益は1800万円となります。

 

ちなみに、ミュージシャンにわたるお金はCD1枚につき10~20円程度なので、5万枚だと50~100万円ほどです。

高々1000枚くらい売ったところで大きな赤字を抱えることになるので、レコード会社はこのミュージシャンには以後CDを出させないようになる、と言えます。

 

この利益が0になる点を損益分岐点と言います。

当然、経営者は利益ゼロでは動けませんので、儲かる見込みがない場合はそのビジネスに投資すすべきではありません。

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