自分がお客さんの時は「買ってください」なんて言われたら絶対買いたくないと思います。
でも、自分が売る側になってしまうとそのことが見えなくなってしまうのです。
そんな時に思い出してほしい事柄があります。
お客さんが言われたらいやな言葉
洋服を買いに行った時に、ただ服を見ているだけなのに、店員さんがそそくさと寄ってきて、「何かお探しですか?」なんて言われたら嫌ですよね。
「あ、見ているだけです。」と断っているのに「どんなものをお探しですか?」なんて一緒に考えようと情報を取りに来ます。
何か用事があって服を探しに来ている場合は良いかもしれませんが、本当にちょっと見たい場合は、追い回されたら嫌だからお店を出てしまう。
自分がお客さんだったら最悪の接客だと感じてしまいませんか?
それは、全然自分のために動いているわけではなく、店員は自分が売りたいから勧めているからだと心が透けて見えてしまうからです。
お客さん自身が買いたくなる言葉の実例
あなたは、台風が来るとわかっている前日にスーパーに行ったとします。
あなたがスーパー行った理由は、ほしいものは「食料品」です。
その理由は、台風の日にはゆっくり自宅で過ごしたいから。
台風の日に買い物のために外に出たら色々と大変そうです。
人は経験としてそれを知っています。
あなたが、スーパーの店員だとしたら、「買ってください」と言うのではなく、次のような言葉を準備したらいいでしょう。
「台風の準備は終わりましたか?」
他にも「明日、台風が最接近です!今日のうちに準備をされてください。」などもいいですね。
人は、何が必要か自分で考えます。
そして、必要なものを自ら進んで買います。
余計に何かを買わせようと思ったら、「カップラーメンは日持ちしますので、今日のうちにご準備ください。」と言えば、カップラーメンが売れるでしょう。
そこに割引などは必要ありません。
「飲み物を忘れがちです。日持ちする食べ物と飲み物をお忘れなく。」
と言うだけで売れるのです。
何かというと、価格競争になる昨今です。
割引なしで商品が売れていくのはイメージが付かないかもしれません。
ただ、お客さんが欲しいと思ったときは、探してでも買いに来るのです。
あなたがすべきことは、「商品を進めること」ではなく、「お客さんがその商品を欲しいと思わせること」なのです。