「うさぎとかめ」のお話をご存知ですか?
うさぎがかめに負けるはずがないと、ゴール寸前で眠り込んでしまいカメに負けると言うストーリーです。
慢心はダメだよ、と言う教訓を残してくれています。
ところが、ほとんどの方が「負けた原因」を間違ています。
ぜひご確認いただき、今後に生かしてください。
うさぎが負けた本当の理由
うさぎがかめに負けた本当の理由は「目標設定を間違えた」ことです。
かめは「ゴールする」と言うことを目標に設定しました。
ゴールは動きませんので、「絶対的目標」と言えます。
ちなみに、うさぎの最高時速は70~80km/hと言われています。
人間ではまず追いつけないスピードです。
一方、うさぎは「かめに負けない」と言うことを目標に設定しました。
かめは動きますので、「相対的目標」と言えます。
ちなみに、かめの最高時速は500m/hくらいです。
なんと最大160倍もうさぎの方が速いことになります。
明らかにうさぎの方がスペックが高いと言えます。
うさぎとかめの心理
かめはスタートした瞬間からゴールする瞬間まで目標は達成していないので頑張り続けます。
一方、うさぎはスタート直後に目標が達成してしまいます。
スタートダッシュでうさぎがかめに負けるとは思えませんので。
うさぎはゴールが目前になるまでずっと目標は達成したままでした。
その時間が長ければ長いほど感覚が麻痺してきます。
そして、うさぎは「ゴールすること」を目標に設定していないので、ゴール目前で眠り込むと言う痛恨のミスをしてしまいます。
スタート直後から目標が達成され続けていたうさぎと、達成されていない状態が続いたかめの違いです。
何が悪かったのか
先にお知らせしたようにうさぎは「目標設定を間違えていた」と言えます。
目標を正しく設定したら、目標達成条件を設定すべきでした。
付け加えるならば、そこまでの距離(全貌)を把握すること。
ビジネスに置き換えてみる
ビジネスでも同じです。
仕事が順調に進んでいたらそれで安心する方がおられます。
きちんとゴールと言える「目標の設定」を行い、目標達成条件を明確に設定します。
日々のトラブルがないからと言って慢心してはいけないのです。
目標は「トラブルがないこと」ではないからです。
ここを間違えてしまって、あとになって「何が悪かったのだろう」と悔やむ会社経営者がおられます。
スタートから間違えていた、と言うか、スタート前に既に間違えていたのです。
うさぎとかめの物語を知っていて、漠然と教訓は理解しているのに、現実の目の前のことにそれを置き換えられない。
イメージ不足かもしれません。
それを気付いて、指摘してあげるのがコンサルの仕事なのだと思います。
うまくいかないとき、コンサルに頼むか、コンサルのノウハウを盗むのが良いと思います。